大田原コンタクトについて

コンタクトレンズは高度な医療機器の一つ

医師の間で眼は「むき出しの臓器」と言われています。心臓などは皮膚や筋肉、骨で大切に守られていますが、眼は常に外気に晒(さら)されたまま。紫外線などの影響も受けやすいとてもデリケートな臓器です。

普段、何気なく使っているコンタクトレンズは、そんなデリケートな臓器の機能を高める役割を果たしていることから、医療分野では高度な医療機器に指定されています。

医療機器は大きく「クラスⅠ」「クラスⅡ」「クラスⅢとⅣ」の3つに分類できますが、コンタクトレンズは高度管理医療機器にあたる「クラスⅢとⅣ」にカテゴライズされ、例えばレーザー手術装置、心臓ペースメーカー、人工血管などと同等に「医療機器として高度なもの、生命の維持に必要なもの」として取り扱われています。

誤った使い方による眼疾患のトラブルが急増中

近年、コンタクトレンズはオンライン通販でも買える時代になりました。中には処方箋なしで激安販売を謳(うた)うところもありますが、一方で度数やサイズの間違い、長時間にわたる装着、不適切なケアや取り扱いなど、誤った使い方によるトラブルが増えているのも事実です。

ネットで注文でき、すぐに届く「手軽さ」は魅力かもしれませんが、場合によっては視力低下や失明に至るなどその代償は計り知れません。
昭和48年(1973)、県北地域においていち早くコンタクトレンズの販売を手がけた私たちは「安全性」と「快適性」をモットーに、母体となる医療機関「原眼科医院」と連携しながらコンタクトレンズの処方や装脱練習などのサービスを提供してきました。

最近特に、小学生をはじめとする若年層や高齢者のコンタクトユーザーが増えていますが、ユーザーの方々それぞれの眼の症状や健康状態、目的・用途などに合わせ、安全かつ快適なコンタクトレンズを提供しています。

眼に過酷な時代だからこそ、眼の健康に留意

快適な暮らしは誰もが望むものですが、住環境の整備が進み空調機能が向上することで室内の空気が乾燥しやすくなりました。眼の健康の視点では、年間を通して眼球が乾きやすくなり、次第に涙液が減少します。その結果、かすみ目などの症状を訴える方が増えてきました。

一方、環境面では大気汚染が進行しています。汚れた空気や空気中を浮遊する花粉などが結膜に付着して炎症を起こし、「アレルギー性結膜炎」につながるケースが後を絶ちません。特にコンタクトユーザーは悪化する恐れがあるので一層の注意が必要です。

また、意外と知られていないのはパソコンやスマートフォンなどのディスプレイから発せられる青い光「ブルーライト」の影響です。紫外線並みの強い光は網膜まで達する恐れがあり、長時間・長期間にわたって見続けていると眼に負担が掛かり、身体への影響も懸念されています。

現代社会は眼にとって過酷な時代であり、各人のライフスタイルに合わせたコンタクトレンズ選びが欠かせません。私たちは眼科専門医による診察・検査と合わせて、ユーザーの方々それぞれの健全な視機能を維持するためのお手伝いをしています。